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スポーツ選手がやっている栄養の「タンキング」

平均して1年に2キログラムという活性酸素の生産も喫煙者、関節炎のような慢性炎症疾患患者、激しい運動をする人、などの場合にはもっと増えます。たとえば、運動をしている間の活性酸素の増加は、運動をしない場合の五倍になります。

このことから、運動はしない方が健康に良いと、あるいは運動は危険だと言えるのでしょうか。生命保険統計表では、運動は「ほどほど」が好ましいとされています。平均的には、穏やかな運動をする人の寿命は、全く運動をしない人の寿命より長いとされています。しかし、ごく最近のオランダでの研究結果では、若い頃に激しい運動をした職業選手の寿命は短い、それも全く運動をしない人と大差がないとさえされています。こういった運動選手の場合、ガン、心臓疾患、関節炎などが後年になって発症し、かって行った激しい運動による活性酸素との因果関係があるように見えます。

こういった最近の発見にも一部は影響されているのでしょうが、多くのプロの運動選手が「タンキング」すなわち、練習と本番中に各種の抗酸化食品を大量に摂取するようになっています。でも、「タンキング」によるよりもさらに直接的に好結果につながる方法もあります。厳しい運動の間に筋肉は活性酸素によるダメージを受けます。これはどんなに訓練された優秀な選手でもそうです。極限ぎりぎりの運動努力により発生する活性酸素のダメージによって免疫抑制が起こり、皮膚と呼吸気管上部に感染が起こり易くなるのです。理由は不明ですが、この影響は女性より男性に多く発生します。しかし、男女を問わず、ビタミンEとビタミンC、ビタミンQ(コエンザイムQ10)、などの抗酸化補助食品を摂取すれば筋肉ダメージは減少し、スタミナも増加するだけでなく、運動後の筋肉痛も減るのです。疲労回復も速まり、感染症の発生率も下がります。プラシーボ(偽薬)効果ではないかと疑う読者のために申し添えますが、まったく同じことがラットにも起こるのです。したがってプラシーボは関係ありません。

適量の運動による余命の延長は、おそらく体内の抗酸化物質の生産増加によるものと思われます。これは、運動の間に起こる酸素需要の増加によって、活性酸素負荷が発生するからです。その負荷に対応するために身体が自然に酵素の生産を増加させるのが理由と考えられます。酵素の生産増加は運動を止めた後もしばらく続き、体内の活性酸素を減らし、その結果として老化プロセスを遅くさせるわけです。

このように、抗酸化酵素を増やすのに必要な最低量の運動を定量的に計るのはきわめて困難ですが、脈拍を上げる程度の有酸素運動を一回20分、一週間に3回という程度と推定されます。これは、著名なケン・クーパー教授の言葉で、「健康状態を改善し、余命を延ばすのに必要な最低量の運動」というわけです。

このような運動には確かにさまざまな利点があると思います。心臓の調子を整え、血圧を下げ、血中コレステロールを減らし、血栓を防ぎます。それだけでなく、ガンの危険を減らすという事実は、おそらく、適度な運動は抗酸化酵素をその分だけ増加させてバランスを取るものと考えられます。

運動選手や運動愛好家が忘れてはならないことがあります。それは、運動によって発生する抗酸化酵素も、なにも原材料がないところからは生まれてこないという事実です。ミネラル抗酸化物質という補因子が1つでも欠けていれば、抗酸化酵素も生まれようがないのです。職業的運動選手にとっては、微量ミネラルの抗酸化食品の適量摂取にとくに気を配る必要があります。ビタミン類の抗酸化食品もおなじです。

抗酸化食品の摂取必要性はなにも運動選手だけではありません。なにかの特殊事情で、外部的な活性酸素に身を曝す必要がある人々も同じように気をつけるべきです。今日では、ほどほどの量なら活性酸素の増加に適応する能力は、都会住まいの人々は身につけていると思われます。自動車の排気ガスやその他の原因で起こる環境劣化が肺の中に活性酸素を作り出しているからです。これらの活性酸素は何らかのかたちで無害化されて、体組織に対する過度のダメージは防がれているはずです。というのは、平均的な都会住まいの人々の抗酸化酵素は、田舎住まいの人々の酵素と比較してみると、おそらく田舎の人より活発になっているのでしょう。とはいえ、再度述べますが、悪化した環境プラス活性酸素負荷が、東ヨーロッパの産業地帯に住む愛煙家の例のように、ダブルパンチとして次第に効いてきて、やがて体の防御システムを破壊して、さまざまな疾病や「若年死」をもたらすのだということをくれぐれも忘れてはなりません。

人体の活性酸素防御システムはかなり巧妙に設計されており、活性酸素をくい止めます。状況しだいでは、バランスをとるために抗酸化酵素を増産する余裕さえ持っています。とはいえ、その余裕もそれほど大きな余裕ではありません。だからこそ、その防御システムを意識的に、また戦略的に常に補強しておこう、というのが筆者の提案です。そのような「備え」をあらかじめしていないと、防御システムは容易に蹂躙されてしまいます。そして、筆者が意味する「戦略的補強」こそ、食生活の改善と栄養補助食品の摂取にほかなりません。

第三章 悪玉酸素の正体は(その一)?

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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