このところ急激に増加しつつある子供の喘息に対して、その原因の究明と対策のために膨大なる研究努力が傾注されています。たとえば大気汚染とかその他の原因が追求されていますが、今のところはっきりした原因は掴めていないのが実状です。自動車の排気ガス原因説、それもデイーゼル排気が、とくに酸化窒素ラジカル説が、抗酸化能力の弱体とつながるとして犯人とみなされる、という説が有力になっています。でも、それだけではないと筆者は考えています。なぜなら、たとえばストックホルムとロンドンとを比べてみて下さい。ストックホルムの大気はロンドンの大気よりずっとクリーンですが、小児喘息の発症例では大差がないからです。家ダニも被疑者の1つです。しかし、筆者の考えでは、栄養的要因も大きな役割を果たしていると睨んでいます。

食物から摂取する抗酸化物質の低下が原因の1つであることだけはまず間違いありません。ビタミンCは肺を活性酸素から守るのに重要です。ビタミンCの大量摂取は肺機能に良く、喫煙者や重症の肺疾患患者の場合でさえも望ましいことです。例えば脂質については、多価不飽和脂肪酸の精製したものより単価不飽和脂肪酸、それもなるべくオリーブオイル由来の製品を使う方が賢明と思われます。オリーブ油はオレイン酸の含有度合いが高く、加熱による酸化が少ないからです。それもビタミンEのような脂溶性の抗酸化物質と併用すれば過酸化脂質の形成を減らせるというメリットもあります。

抗酸化性とは関係がありませんが、ここに特記しておきたいことがあります。それはマグネシウムです。喘息にはマグネシウムが善玉として関係してきます。マグネシウム摂取量と肺機能との間には関係があります。いくつかの臨床テスト結果から、エアゾール吸入式のマグネシウムが喘息の治療に有用と報告されています。

第四章 活性酸素が関係する病気と対策

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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