東洋の秘薬を科学が追認?

一方では、大量かつ長期にわたる抗酸化物質のヒトに対する治療を目的とした使用の経験があります。それはインドのアーユルベーダ伝承医学によるものなので、欧米の科学者はこのデータについてあまり知識がありません。しかし非常に長期にわたる上限摂取量を発見するのに役に立つと考えられます。なにしろ、数限りないほどの人々を対象として、とてつもなく長い時間をかけて積み重ねられた経験の膨大な量がベースとなっているからです。

前述のアーユルベーダ伝承医学には、「アムリット・カラシュ」とよばれる、文字どうり翻訳すれば、「不老の鍋」という療法がありますが、これには数世紀にわたる歴史があり、身体全体の健康の改善と、その名前の通り、長寿を目的としたものです。使用される果物と野菜のリストを一瞥しただけで、抗酸化物質を豊富に含んでいることがわかります。シロップと錠剤からなるサンプルが世界中の多くの研究機関で分析された結果、判明したことは、これら錠剤とシロップはやや高目の抗酸化活性を示し、その内容はビタミンCとビタミンE、及びカロテノイドとビタミンP(フラボノイド)を含んでいます。その他、身体の抗酸化酵素を高める化合物も含まれていることはもちろんです。

アムリット・カラシュの全体としての効果は、身体の抗酸化性を充分に高めることにあり、それだけ体内の活性酸素の量を減らすことは間違いありません。百歩譲って、抗酸化物質の大量摂取が、免疫抑制の原因になると仮定しても、おそらくそれは、起こり得る感染や病気になり易さの原因にはなり得ません。歴史がそれを証明しています。むしろその反対に、健康は改善され、寿命も延びる原因と見る方が正解と考えます。

アムリット・カラシュによる抗酸化物質の摂取量は、現在の欧米で認められている所要量(RDA)あるいは、目下検討されつつある最大推奨摂取量(SONA)をも超える量と推定されます。各国の政府が現行の栄養ガイドラインとして認めている数値がいかに不適当かという事実と、その政策の臆病さが浮き彫りにされるだけです。今日の「最大健康」を求める目的からすると、アムリット・カラッシュのような高レベルの摂取量でさえ、もしかしたら低過ぎると考えるべきなのかも知れません。その理由の第1は、アムリット・カラッシュはそもそも菜食を基本とする人々を対象として発展してきたため、これらの人々の日常生活で摂取する抗酸化物質の量は、欧米人のそれより多いという点です。第2点は、アムリット・カラッシュが対象としてきた人々はもともと「産業化以前」の社会に住む人々であり、こういった人々の呼吸する空気は、現在の欧米社会の空気より汚れていないため、人々の体内に発生する活性酸素も少ないからです。

このような議論は往々にして批判の対象になり易いことは重々承知しています。しかし、一方で、最大摂取量を手探りしているわれわれの手引きとなる可能性もあります。もちろん、これだけでいきなり結論というわけにはいきません。問題は、誰にせよバランスのとれた食事をしていれば何百という抗酸化物質を摂取することになるのは確かですが、なにしろデータが足りません。最大摂取量はおろか、その近くにたどり着くのさえ大事業です。より良くデータがあるものと、またデータが少ないものと色々ありますが、出来ることは「現在のところのベスト」な推定だけです。

第五章 東洋の秘薬を科学が追認?

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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