フラボノイドの9つの抗ガン効果

フラボノイドの医学的利点について詳しく述べれば、ページ数がどれだけ与えられても足りません。そこで、ここでは簡単にフラボノイドとガンとの関係についてのみ述べてみます。第1に指摘すべき事は、放射線の害から人体を守る点です。フラボノイドの仲間の1つにプロシアニジンという物質がありますが、これは動物を放射線から守ることが確認されています。放射線によって発生する活性酸素を消去することによって守ると思われます。入手可能な各種の文献は、仮にガンが発症し、放射線治療が必要と判断された際に、不可避な放射線の害から身を守ることを強く示唆しています。かりに、筆者がそのような立場に置かれた場合は、ハーフ・ボトルの極上の赤ワインを飲み、同時にビタミンEとビタミンC、それにGLA(ガンマー・リノール酸)およびビタミンQ(コエンザイムQ10)を加えます。

ロシアの科学者はプロシアニジンの抗放射線効果を充分承知していてと見えて、宇宙飛行士に対して、緑茶から抽出したプロシアニジンを定期的に摂取させています。チェルノブイリ原子炉事故の被害者に対しても、クリミア産の赤ワインが勧められているとのことです。この赤ワインはプロシアニジンの含有度が特に高いとされています。トマトに含まれるリコピンも抗放射線効果が認められています。リコピンはマウスによる実験では放射線による致死率を50%も低下させています。

菜食主義者が長命なのは良く知られた事実です。そのガンの罹患率は平均より低く、心臓発作も少ないと報告されています。でも、何もそのためだけで菜食主義に走る必要はありません。平均より多い果物と野菜を食べている限り、ガンの罹患率は50%あるいは25%にまで下げられるのです。すでに前の章でビタミンA、ビタミンC、ビタミンE及びベータカロチンの抗ガン効果について述べた通りですから、ここでふたたび繰り返しません。しかし、科学者達はフラボノイドもこれらに引けを取らず有望株と見ており、少なくとも下記の9つの抗ガン効果を発見しています。

1、免疫機能を促進します。ナチュラルキラー細胞の機能を促進し、インターフェロンの生産を促すとともに、インターロイキンの効果を増強します。

2、ガンのイニシエーション終了後、続いて起こるプロモーション(促進段階)の進行を抑制します。

3、ガン細胞の浸潤性を阻害します。その結果としてガンも転移を阻害します。

4、DNAと結合して、その周囲に防御網を築きます。

5、発ガン物質をさらに危険にする性格を持つある種の酵素の働きを阻害します。

6、その他の多くのフラボノイドに発ガン物質との、貪欲とも言うべき結合の傾向が見られます。その結果、発ガン物質は無害化されます。

7、体内の鉄の原子は大量の活性酸素を生み出します。多くのフラボノイドは、鉄と結合して、鉄を不活性化します。その結果、活性酸素が減ることになります。

8、化学的発ガン物質の多くは食品に混入した形か、あるいはタバコないし工場の排煙などの形で体内に侵入します。体内に侵入すると、酵素が働き、溶解されて体外へ排出されます。フラボノイドの多くは、この場合の酵素の生産を増加させ、それにより発ガン物質は早い時期に解毒され、効果的に体外排出されます。

9、活性酸素はDNAに害を与えます。抗酸化物質は活性酸素の「被害」に遭うDNAの数を減らします。活性酸素は細胞膜にダメージを与え、細胞の活動がおかしくなり、腫瘍が発生します。この時点で抗酸化物質の出番ですが、フラボノイドの多くはここで有効に働きます。

以上述べただけでも抗ガン効果の見本市のようなもので、どの1つをとっても、臨床的観点からそれなりの意味があるわけですが、もし、これら全てをパッケージにしたら、その抗ガン効果はまことに目を見張るものになるでしょう。前述のように果物と野菜の摂取を増やすだけでガンの発症率は4分の1に減少します。ある種のガンだけをみた場合、その発症率が国によって20倍も違うという結果になって現れてくることもあります。もしも、われわれが、どの果物とどの野菜に、どのフラボノイドが、どれだけ含まれているかを正確に知り、それらを組み合わせる最良の方法を知っていれば、ガンのリスクは90%、あるいはもっと減らせるのかも知れません。

もちろん、このような栄養的アプローチに対して膨大な研究努力が多くの研究者によって日夜行われています。そして、すでに、ある種のパターンが見えてき始めています。クエルセチン(タマネギ)、コーヒー酸(コーヒー豆)、クロロゲン酸(トマト)、エピガロカテキンガレート(緑茶)などが研究の対象となっています。いずれも細胞培養レベル及び動物実験では、抗ガン性が確認されていますので、こういった物質を含んだ食習慣を作ることによってガンにグッドバイと言える日が近いことは確かです。

上記のリストの中に、カレーに含まれるターメリックとクルクミンを含めるのが賢明かも知れません。いずれも、抗変異原性、抗発ガン性、抗腫瘍性が確認されており、実際に腫瘍の発生を抑制したケースも確認されています。特に、愛煙家にとっては、ターメリックとクルクミンは重要です。何故なら、これらは変異誘発物質を尿の中に排出する働きがあるからです。ニンニクもメニューに追加すべきものです。ニンニクに含まれる硫化アリルも抗ガン効果があります。

第七章 いま注目の抗酸化物質

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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