活性酸素はどうして出来るのか

人間の体は、各種のタイプの数多くの分子から成り立っています。また、これらの分子は原子から出来ていますが、原子の数は全部数えても100以下です。すべての原子にはその中心に核があり、その周りを電子が回っています。太陽の周りを惑星が回るような具合に回っているのです。一般に電子はプラスとマイナスが一対(ペア)になって、安定した状態が保たれています。ところが、放射線や酸化を受けると、このペアが崩れて電子の1つが奪われ、ペアが崩れた電子が1つ残されます。このような状態の原子は、そしてその原子からなる分子は、危険な存在になります。どこからでも電子を奪って元の安定した状態に戻ろうとする傾向を持ち、攻撃的行動をとります。そして周囲の生物的組織から代りの電子を奪い取るわけです。

身体の細胞は、このような活性酸素の攻撃に毎日何千回もさらされています。活性酸素の1つ1つがそれぞれどこからかペアの電子を奪い取るわけです。奪われた側は、今度はそれ自身が活性酸素になり、電子をよそから奪います。連鎖反応の悪循環です。このような連鎖反応は、体の防衛システムがタイミング良く作動しないと、数秒間に数千の活性酸素を生み出すことになります。

この連鎖反応が起こると、多くの細胞が殺されることになります。殺されないにしても、細胞膜は破壊され、細胞の働き、つまり、栄養素、水、酸素などの扱いがうまく出来なくなります。活性酸素がDNAを攻撃すると、タイミングよく修理されない限り、ガンを発生させることになります。攻撃相手がミトコンドリアの場合には、細胞のエネルギーバランスを壊し、細胞はやがて自殺に追い込まれます。アポトーシスとして知られる現象です。このような細胞が腎臓にあるとします。腎臓機能は次第に衰えます。皮膚にあれば、皮膚細胞はゆっくりと変化し、コラーゲンが減少し、次第に色つやが失われます。

活性酸素は「穏やかな毒」とでも呼ぶべきもので、人体を常に脅かします。ゆっくりした死に追い込むようなものです。活性酸素の攻撃を受けた場合、防御システムに守られていない生物的組織は酸敗し、ついには死を迎えます。こういうわけで、活性酸素は老化プロセスの進行に関しては重要な役割を果たしているのです。

第八章 活性酸素はどうして出来るのか

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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