まず第1は調理についてのいくつかの原則です。肉類の場合はなるべくローストあるいはグリルは避けるのが賢明です。高タンパク質の食品は、「焼く」ことによって発ガン性の複素環アミンができるからです。蒸す、茹でる、煮る、あるいは電子レンジを使う調理方法がお勧めです。これらの肉類についての調理方法は魚類についても同じです。魚類にはオメガ3脂肪酸が多く、これは抗ガン効果があります。

もし、読者が日曜日のロースト・ビーフをどうしても諦められない場合は、ちょっとした工夫をして、焼く前に粉ミルクとパンくずを肉にまぶします。奇妙に思う読者もおられるでしょうが、ミルクとパンに含まれる炭水化物が、ローストあるいはグリルする際に発生する発ガン物質の形成を減らします。

食卓のメニューには、できるだけ多くの果物、ナッツ類、穀物、野菜、ハーブ類を加えたいものです。これらには多くの抗ガン性物質が含まれているからです。果物にはビタミンAとCおよびカロチノイド、穀物とナッツ類はビタミンEと必須多不飽和脂肪酸が含まれています。野菜類には、抗酸化物質だけでなく、解毒と発ガン物質の害を消去するフェーズ二酵素の生産を増加する物質が豊富に含まれています。また、野菜にも果物にもフラボノイドが含まれ、エンドウ豆その他の豆類はプロテアーゼ阻害物質が含まれています。その上、植物性食品には食物繊維が多く、これにも抗ガンの働きがあります。

面白いことに、このメニューはほとんどそのままで、冠状動脈疾患、糖尿病、肥満などの成人病予防食として推奨するものと同じです。基本原則は、できるだけ多くの果物と野菜類です。穀物由来の炭水化物を多くして、脂肪と糖分、塩分、燻製品、漬け物類を減らすことです。これが健康な食習慣の基礎であり、補助栄養食品を摂取したからといって、この基本を忘れては駄目です。妙な言葉ではありますが「最大健康」を望むなら、この基本を守った上で栄養補助食品を考えるべきです。文字通り、栄養補助食品はあくまで「補助」食品という認識が大切です。

微量栄養素の摂取が増加するに従って、われわれの考え方そのものも変化します。初めは欠乏症の予防からスタートし、次に健康維持という概念に移り、そして究極の目的はリスクを最小限にする、つまり、「治療効果を伴った長寿化」というコンセプトに移行しつつあるわけです。

しかし、果物類と野菜類についても、最大健康を実現する目的のために、「なにをどれだけ摂取すればよいのか?」という問題が残ります。試験管レベルと動物実験からのデータが示す限りでは、つぎに記述する食品は読者の買い物リストの上位にメモされてしかるべきと考えます。

アブラ菜科の野菜、すなわちキャベツ(特にチリメンキャベツ)、ケール、芽キャベツ(結腸ガンと乳ガンの予防に特に良い)、ブロッコリ、柑橘類、茶(緑茶の方が紅茶より良い)、ローズマリー、タイム、ニンニク、タマネギ、大豆製品、青魚類、クルミ、ナシ、シイタケ。

これらの食品群はガン予防の意味で、次の4つのレベルでたいそう重要です。

1、発ガン物質がターゲットとする体内の部位に到着するのを妨げる(抗酸化物質とフェーズ二酵素)。具体的物質としては、テルペン、芳香属イソチオシアン酸塩、フェノール、フラボン、ローズマリー抽出物。

2、第2レベルとしては発ガン物質に対して防壁の働きをする。このレベルに有効な物質は、フェノール、フラボノイド、プロテアーゼ阻害物質。

3、第3レベルは、ガン細胞に対して直接働き、その活動を抑制する。テルペン、芳香属イソチオシアン酸塩、カロチノイド、エピガロカテキン、没食子酸塩、プロテアーゼ阻害物質、フラノン、オメガ三多不飽和脂肪酸などが具体的物質名。

4、第4レベルは免疫強化で、ナチュラルキラー細胞の腫瘍に対する攻撃能力を増強する。各種食品の含む多糖体、シイタケが含むレンチナン、ペクチンの多い果物に含まれるラムノガラクツロンなどなどがある。

最後に加えることとして、エラグ酸の抗ガン性には注目すべきと思います。ただし、これは点滴が必要なため、だれにでも可能なわけではありません。医師に相談して実行して貰うしか方法はありません。

第九章 ガンを防ぐ食生活

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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