シェイラ・マクロー博士がスポーツ・ジムに通い始めたのは35才のときでした。次第にフィットネスに関心が深くなり、その後2年もたたぬうちにトライアスロンに参加するようになりました。自分では、からだに自信も充分にあり、スリムな体型もたもち、「元気印」そのものに感じていました。ただ1つの問題は生理が不規則になったことでした。もちろん自分もご主人も子供を欲しいと考えていました。勤務先のロンドンのセントマリー病院で女性運動選手の生理不順の研究プロジェクト・チームに参加しました。同僚の研究者が驚いたのは、この「元気印」のマクロー博士の骨が実は、いつ骨折してもまったく不思議でないほどもろく弱っていたことでした。いわゆる骨粗しょう症で、それもジム通いではごく当たり前に提供されるトレーニング・メニューの運動によるものと考えられたからです。

「ほんとに驚きました。だって自分を鍛える目的でおこなった運動で骨折する寸前だったのですから。でもなんとか間に合いました。ホルモン療法を始めたからです。まだ完全とは言えませんが、だんだん回復しています。今では私に適した運動は水泳と自転車だけです。骨粗しょう症の場合は背中に悪いのでランニングはできません。背丈も2センチ以上減ってしまいました」と彼女は言います。

実は、マクロー博士のようなケースは珍しいことではありません。むかしは、骨粗しょう症は老人の病気と考えられていましたが、今では若い盛りの人々にも広がっています。イギリスの国立骨粗しょう症学会の最近の調査では、骨折、背痛、背丈の減少、などの問題を抱える人の数は何千人もいるのです。もっと極端な実例では、20代、30代の妊婦で骨粗しょう症による骨折のケースが数多く見られます。バレリーナや、マクロー博士のような運動家、未成年の骨粗しょう症でさえ報告されています。男性も例外ではありません。大腿骨頸部骨折のおよそ3分の1が男性で、しかもその数が増えています。

過去30年ほどで大腿骨頸部骨折の発生率は劇的に増加しています。場所によっては3倍またはそれ以上になっています。50才を過ぎた女性のおよそ3分の1が骨粗しょう症がらみでの骨折によって身長が減っています。その大多数は正しい処置がなされぬままに放置されているものと思われます。60才になるまでに、4人に1人は深刻な事態を招いています。70才までには、2人に1人ということになります。そして、男性の場合では、統計上では8人に1人です。

第十章 骨粗しょう症で骨折り損にならないために

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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