骨損失を防止する多価不飽和脂肪酸

ビタミンKの次に骨の健康を維持するのに重要な役割をもつ第2の栄養素は脂肪酸オメガ三と六です。これらは魚油と月見草油に含まれています。過去30年にわたり多くの研究機関でさまざまな研究がなされましたが、脂肪酸オメガ三と六の組み合わせが、骨の代謝の色々な側面で有効という結果を示しています。

先ず始めに、これらはビタミンDと同様に、消化管からのカルシウムの吸収を促進します。こうして、カルシウムの大量摂取が避けられます。カルシウムの大量摂取は鉄の吸収を阻害するので、これによって貧血のリスクが低下します。

多価不飽和脂肪酸はカルシウムの吸収を促進するだけでなく、カルシウム損失、すなわち尿中へのカルシウムの排泄を大幅に減少させ、その結果腎臓結石のリスクが少なくなります。

この多価不飽和脂肪酸の持つ二重効果、つまりカルシウムの吸収増加とその損失の減少は、結果としてカルシウムの体内における蓄積を増加させます。医師達の中には、その蓄積されたカルシウムが骨に回されるのか、それとも体内のどこか他の部位に行くのか、その点を明らかにせよと声高に言う人々もいます。多価不飽和脂肪酸の明るいニュースの1つは、カルシウムの軟組織への異常堆積を積極的に防ぐ点です。軟組織ではカルシウムは求められていません。骨のカルシウム濃度は上がるのです。

これらはすべて良いことばかりですので、多価不飽和脂肪酸が、閉経後に通常では起こる骨損失を防止し、また新しい骨組織の成長を刺激すると聞いても、驚くには当たりません。

「最後のとどめ」として申し上げるなら、カルシウムが正しく摂取されていても、多価不飽和脂肪酸が少ない食事では、骨粗しょう症のリスクは減らないということです。必須脂肪酸は骨形成に明らかに関係しているわけですから、これを摂取しない手はありません。でも、それだけでなく、骨粗しょう症の防止とその治療のためにできることは他にもあるのです。

第十章 骨粗しょう症で骨折り損にならないために

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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