命にかかわることもある骨粗しょう症

手首や足首の骨折は、痛くもあり、また行動も不自由になるのは当然としても、まだまだ軽傷の部類に入ります。大腿骨頸部骨折は深刻です。行動の不自由は言うまでもありません。往々にして1年以内に肺炎とかその他の原因で死に至るケースにつながります。脊椎骨折(これが増加中です)は脊柱後側湾になり、苦痛も大きく、呼吸障害、行動不能などによって早死にいたります。このようなケースでは、患者は自信をなくすだけでなく、自尊心も失い孤独に陥ります。栄養不良、ビタミンD不足、運動不足などが組合わさって事態はさらに悪化し、悲惨な悪循環になるわけです。

これを社会の経済的側面、つまり医療費で見ると次のとおりです。骨粗しょう症を原因とする死亡者の数は頸部ガン、卵巣ガン、子宮ガンなどの合計を上回るのです。そして、アメリカでは年間に発生件数で150万ケース、医療費で百億ドル(1兆2千万円強)に達し、今世紀の終わりには3百億ドルを超えると見積もられています。イギリスでは5年以内に30億ポンド(6千億円強)になると見られています。他の多くの国でも事情は似たようなものと思われます。

これまでは大腿骨頸部骨折の急激な増加は単純に高齢化社会の反映と考えられてきました。骨は年とともに弱くなり、先進国では平均年齢が上昇すると、骨の問題があってもおかしくはない、というわけです。ところが、そのような単純な説明では、どうも骨に関する問題の急激な増加を説明しきれなくなってきました。なにか他の環境要因に変化があったのか?あるいは、食生活に骨を危険にする原因があるのか?国連のWHOもこの問題を意識して、世界規模でこの問題に立ち向かうべく動き始めています。研究計画がたてられ、専門家委員会も組織され、いずれはそれなりのコンセンサスに至ると思われます。しかし、それまで悠長に待っていられるのでしょうか?ここに、栄養的アプローチ、すなわち食物あるいは食生活の改善でこれを予防あるいは治療する道がすでにあるのだとすれば、読者は座して待つという消極的な気持ちになれるでしょうか?

ごく最近まで医師達は、骨量の減少率は閉経後年間約一%と計算していました。ところが、オックスフォードにあるナフィールド整形センターの研究者が1995年におこなった研究発表によれば、60代後半の女性の骨量損失は年間4%に達するとのことです。

第十章 骨粗しょう症で骨折り損にならないために

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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