ビタミンKはさまざまな疾病にも有効

先に触れたホッジス博士のグループによるその後の研究で、ビタミンKの骨の発育と修復についての新しい発見があります。骨はただ年とともに衰えるのではなくて、骨髄も変化するということです。つまり、骨髄の脂肪が増えるというのです。ビタミンKは脂肪との親和性が高いのです。大腿骨頸部の手術を受けた老年の患者の骨髄を分析したホッジス博士は、患者の骨が薄くなっているのにもかかわらずビタミンKのレベルは通常値を上回っていることを発見したのです。

このビタミンKは、脂肪に取り囲まれていて、骨の増殖には役に立たず、だから骨粗しょう症を防ぐためにも役立たずなのです。加齢に伴い、骨の内部に脂肪細胞が蓄積されるにつれて、それらが骨増殖細胞からビタミンKを奪うのです。本来はこの骨増殖細胞こそが最もビタミンKを必要としているのにもかかわらず、なのです。結果は言うまでもなく、加齢に合わせて骨そしょう症のリスク増加に貢献するわけです。このことからも、骨粗しょう症の防止あるいは治療にはビタミンKの補給は不可欠ということになります。

ビタミンKの補強が必要な理由がもう1つあります。ホッジス博士のグループが、ビタミンKがインターロイキン6の生産を阻害する、という事実を突き止めました。炎症の引き金になるメッセンジャー物質としてのインターロイキン6が、骨粗しょう症だけでなく、慢性関節リウマチ、歯周病、それにガンなどにも関係していると広く考えられているからです。今ここで挙げた全ての疾患の治療にビタミンKは役に立つと考える根拠があるのです。

注意点: ビタミンKは血液の凝固を助けますので、その使用には十分な注意が必要です。抗凝固剤の投与による治療をうけている患者への使用は全く不可です。ビタミンKの投与を受けている場合は、下半身の打ち身や腫れに気をつける必要があります。このようなことが起こった場合は、直ちにビタミンKは止めるべきです。もし、骨粗しょう症のためビタミンKの摂取を続けたい場合は、魚油を同時に摂取すれば、ビタミンKは一層安全になります。魚油摂取の目的は2つあります。1つ目は、血液凝固について魚油がビタミンKの働きを抑えることであり、2つ目は、骨組織の増殖を助長する働きがあるからです。

第十章 骨粗しょう症で骨折り損にならないために

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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