膀胱炎の原因

膀胱炎(細菌性膀胱炎)の主な原因

膀胱炎 にはいくつか種類がありますが、そのほとんどが細菌感染により膀胱の粘膜に炎症が起こる、細菌性膀胱炎と呼ばれる膀胱炎で、普段から体表面にいる細菌が膀胱に入り込んで引き起こされます。原因となる細菌は、80%以上が腸内に住む大腸菌です。そのほかの細菌や、時に性感染症の原因になるクラミジアによって起こる場合もあります。

膀胱炎の原因として細菌感染が多いのは、男女の体の構造に違いによるところが大きいようです。女性にとても多い病気で、女性の5人に1人は膀胱炎にかかったことがあるとまで言われています。女性は尿道の出口と肛門が近いために、肛門周辺にいる細菌(大腸菌等)が尿道から侵入しやすく、また尿道の長さが約3-4cmほどと短いため、侵入した細菌が膀胱に達しやすいのです。

また、誤った排便時の拭き方(前から後ろではなく、後ろから前に拭く場合は、細菌感染が起こりやすい)や、性行為などに尿道口が不潔になりやすい習慣(セックスの前にシャワーを浴びるなどして、陰部を清潔にし、後には細菌を排出するために早めの排尿を心がけることが望ましい)があると、細菌性膀胱炎の病原となる細菌が尿道から侵入しやすいため、注意が必要です。

過労やストレス等により、体全体の免疫力が落ちている時には、細菌感染しやすいため、一層の注意が必要です。

クランベリーの力で殺菌&抗菌

クランベリーという果物をご存知でしょうか?クランベリーとはブルーベリーやラズベリーに似た赤い実をつける植物で、日本ではあまりなじみがない果物ですが、アメリカではクランベリーが持つ幾つかの作用をカラダに取り入れるべく、ジャムやジュースなどあらゆるレシピや食品の形で日常的にかなり食されているようです。

クランベリーは北米原産で、ネイティブアメリカンによって最初に利用され、春に咲くクランベリーのピンク色の花が、鶴(crane)の頭とくちばしに似ていることから「Cran-Berry」と名付けられ、それが後に「Cranberry」となったというエピソードがあります。またアメリカ捕鯨漁師や船乗り達は、壊血病を予防するために、ビタミンCの豊富なクランベリーを航海に持っていったという記述もあるほどクランベリーは古くから人々に重宝がられてきました。

アメリカでは、クランベリーは泌尿器系疾患に最も効果があると評価されており、日本でも膀胱炎・尿道炎(尿路感染症)に効果があるとされ、注目を集めています。

そんなクランベリーの大きな二つの作用について以下にご紹介しましょう。

(1) 抗酸化作用

芯まで真っ赤なクランベリーの実は、赤い色の色素成分のもとであるアントシアニンとプロアントシアニジンというポリフェノール成分を含んでいます。この成分が活性酸素を減らす抗酸化作用を持っており、コレステロール値の上昇を防いだり、膀胱炎・尿道炎はもちろん各種の感染症予防に役立つと考えられています。ポリフェノールは特に果物に多く含まれていますが、その中でも含有量が多いと言われているブルーベリーの総ポリフェノール量は1g中10μmolなのに対し、クランベリーは、1g中24μmolと、よりたくさんのポリフェノール成分が含まれています。

(2) 殺菌&抗菌作用

同じくクランベリーに含まれる「キナ酸」には強い殺菌作用があり、老廃物の排出も助けてくれます。さらには、キナ酸が肝臓で代謝されると馬尿酸という酸性の物質になり、尿を酸性に保たれることで感染菌の増殖を抑制してくれます。つまり、まずは、尿の通り道についた細菌をやっつけてくれ、それに加えて、その後、菌が付かないようにコーティングして抗菌してくれるというわけです。

このように抗酸化作用と殺菌・抗菌作用、この二つの作用が総合的に働いて膀胱や尿道を細菌から守ってくれることにつながっています。

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