膀胱炎と漢方

膀胱炎と漢方:人によって異なる様々な処方

膀胱炎の症状を漢方で対処する場合は、まず漢方の特性を理解しておく必要があります。漢方とは、生薬を使って病気の治療をする医学をいうものですが、西洋医学とは大きく異なり、体質や病態を陰陽虚実というような用語を使って分類し、個人個人にあった生薬の組合せを処方していきます。

一般的に、漢方薬が得意としているのは、機能的な疾患(膀胱炎の場合は、間質性膀胱炎等)や虚弱体質が原因となる疾患とされています。

膀胱炎に対する漢方薬の主な処方例は、以下の通りとなります。ただし、あくまで、個人個人によって処方が異なるのが漢方ですから、自己判断せずに、漢方薬局等でご相談されることをお奨め致します。

  • 猪苓湯(ちょれいとう)
  • 龍胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 桃核承気湯(とうかくしょうきとう)
  • 五淋散(ごりんさん)
  • 清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  • 夏枯草(かごそう)
  • 海金砂(かいきんしゃ)

どうしても辛い痛みを抑えたい、また病院・漢方薬局へ行く時間がないという方には、天然クランベリーの力が頼りになります。アメリカでは、クランベリーは泌尿器系疾患に最も効果があると評価されており、日本でも膀胱炎・尿道炎(尿路感染症)に効果があるとされ、注目を集めています。

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