尿道カテーテル

尿道カテーテルとは?

尿道カテーテルとは、尿道の直径よりも細い形状のカテーテル(チューブ状の医療器具)を、尿道口から尿道を経て膀胱に通し、導尿(自力で排尿できない方の尿を体外へ排出させる)する目的で使用されるものです。

尿道カテーテルは、様々なケースで用いられますが、主には、前立腺肥大症・脊髄や末梢神経の障害を持つ患者、排尿困難な患者(主には麻酔や薬剤等の影響による)、手術前後や絶対安静時が必要な患者、への導尿目的に使用されます。
また、寝たきり患者の場合は、尿道カテーテルを長期間留置する必要があるため、カテーテルが膀胱から抜けてしまわないように、バルーンが先端に付いたカテーテルが用いられることが多いようです。

膀胱炎(尿路感染症)は、院内感染の約40%を占める(米国の急性期治療病院での報告)ほどポピュラーな症状ですが、その膀胱炎(尿路感染症)の原因のほとんどは、尿道カテーテルの留置に原因があると考えられています。

尿道カテーテル留置は、かなりの確率で膀胱炎(尿路感染症)を引き起こしてしまうため、できる限り留置しないことが推奨されていますが、寝たきり患者の介護・看病等において、現実的に使用せざるを得ないケースの方が多いようです。

実は、北米原産のフルーツ、「クランベリー」エキスが、尿道カテーテル留置による、膀胱炎(尿路感染症)に対して、大きな効果を発揮します。

2011年に、米国の看護師向け専門誌に掲載された記事によると、長期間に渡る尿道留置カテーテルの使用による膀胱炎(尿路感染症)を防ぐために、患者にクランベリーエキスを摂取してもらったところ、抗生物質耐性(薬剤耐性/薬が効かなくなってしまうこと)を回避し、新たな細菌感染を防ぐ効果が確認されました。

細菌性膀胱炎の場合には、天然クランベリーの力が頼りになります。アメリカでは、クランベリーは泌尿器系疾患に最も効果があると評価されており、日本でも膀胱炎・尿道炎(尿路感染症)に効果があるとされ、注目を集めています。

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