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カラダ学術講座2 〜抗酸化〜

「抗酸化作用が○○の何倍!」「抗酸化作用でアンチエイジング!」などと最近盛んに「抗酸化」という言葉が私たちの「健康のキーワード」のように使われるようになってきましたが、抗酸化とは一体どういう作用のことなのでしょうか?カラダの何が酸化され、この酸化が進むとどんな事が起こるというのでしょうか?

まず抗酸化の言葉の定義から明らかにしていきましょう。
抗酸化とはカラダの中で発生する活性酸素を取り除いたり、活性酸素の引き起こすあらゆる害を防ごうとしたりする作用のことです。

ここでいう活性酸素とは、我々が呼吸してカラダに取り入れる酸素の約1〜3%に当たるものが、様々な原因によりその力を変容させながら発生し、結果として物質を酸化させてしまう作用が特に強力な酸素のことです。

「酸化」とは、例えば皮をむいたリンゴの表面が空気に触れることで赤く変色してしまったり、または鉄が風雨にさらされると時間の経過と共に茶色くざらざらとした表面に変化していく様子に表されるように、物質が「サビていく」状態のことを言います。

この「サビていく」状態は私たちのカラダの中で、しかも細胞レベルで同じように起こるとされていますが、この「カラダのサビ」の発生を促してしまうのが活性酸素です。

最近ではカラダにサビを作ってしまうこの状態が現在様々なカラダの不調や老化、生活習慣病の原因のひとつとして取り上げられるようになり、カラダの中で発生する活性酸素とどう付き合うのかが、元気な生活を継続する為の重要なポイントと考えられるようになっています。

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活性酸素はその生成過程の違いにより、4つのタイプに分かれます。

最も頻繁に発生する「スーパーオキサイドラジカル」、消毒薬に汎用される「過酸化水素(オキシドール)」、強力な酸化力のある「一重項酸素」、最強の酸化力を持つ「ハイドロキシラジカル」の4種類で、その酸化力の強い順でいうと、ハイドロキシラジカル>一重項酸素>スーパーオキサイドラジカル>過酸化水素ということになります。

活性酸素はその酸化力のため「カラダをサビさせる」原因の一つとされ、近年では「悪者」としてフォーカスされていますが、本来はカラダにとって大切な役割を担ってくれています。私たちのカラダの中には「免疫作用」と呼ばれるメカニズムが存在し、体外から入ってくる異物や病原菌を排除する機能があるのですが、この免疫機能プロセスの中で活性酸素は異物や病原菌が体内に侵入した時、その強力な酸化力で病原菌を破壊したり、無毒化する役目を果たしています。

また、我々の肝臓は、日々体外から入ってきた有毒物質や薬物を各種の酵素の力によって解毒してくれていますが、必要に応じてこれら酵素によって生成を促されるものが活性酸素です。活性酸素を発生させその酸化力を利用して毒物や薬物に対しての無毒化をさらに進めていくというわけです。

このように活性酸素が持つ本来の酸化力、殺菌力のおかげで、私たちは異物が体に入り込んでもすぐには病気にならないようなカラダになっています。

しかしながら、活性酸素が持つこの酸化力はバランスを失うと、時として私たちのカラダに対して攻撃をしかけてくることになります。日々カラダを酸化させていく=サビさせていく働きは私たちのカラダの中では、活性酸素の持つ強い力が思いがけず及ぼしてしまうマイナス要素に変わってしまいます。

活性酸素がカラダにとってマイナスの働きに転じるのはいったいなぜなのでしょうか?ストレスや紫外線の照射、タバコ、アルコール、激しい運動などで酸素の消費量が著しく増加した時(プロ選手やオリンピックレベルのスポーツ選手級の激しい運動)、電磁波、化学物質、病原菌、排気ガス等、要因としては様々なものが考えられていますが、いずれにしろ現代の私たちをとりまく環境変化に関係していることがわかります。

昔に比べて活性酸素や抗酸化といったことが注目されるようになった理由がここにあります。
それは人間の生活が便利さを追求するあまり劇的に変化したことにより、活性酸素の発生要因が増えてきたからと考えられているからです。

我々のカラダに対して害を与える環境や物質が多くなり、それらの害悪を対処することにカラダの機能がそのエネルギーを裂いてしまい、本来は体内で産生する酵素で除去できていたものが、それだけでは追いつかなくなってしまっている状況があります。食生活の変化の中では、摂取する脂肪の量が増加傾向にあり、過酸化脂質が誕生するリスクも大きくなってきています。

また大気汚染しかり、化学物質しかり、紫外線しかり・・・。活性酸素の発生条件が限りなくあるといっても過言ではありません。

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活性酸素がどのようにしてカラダをサビさせていくのか、そのメカニズムを説明しましょう。 カラダを構成する約60兆個の細胞一つ一つのエネルギー源となっているものが酸素です。呼吸によって吸収された酸素は血液中の赤血球によって体の隅々細胞の一つ一つに届けられます。そのうちの1〜3%が上述した何らかの引き金によって、活性酸素となります。

細胞一つ一つには、細胞壁という壁があり、その壁の主な材料は不飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪の一種で、てんぷら油などの食用油と同じ性質を持っています。例えばてんぷら油は何度も揚げ物をしていくうちに、熱により酸化して過酸化脂質(茶色くどろどろとした油)へと変化していきますが、カラダの中でも同様のことが、活性酸素によって起こります。

活性酸素はあらゆるものを「自分色に染めてやるぜ!」的な側面がありますが、その中でも不飽和脂肪酸を非常に好み、この大好物をたくさん含んだ細胞壁になるべく接触しようと試み、ついにはその力で細胞自体を酸化させていってしまいます。

このように「カラダのサビ」は細胞レベルから積み上げられるということを意味しますから、カラダのいたるところに様々な影響が出るとされていることも理解できます。 動脈硬化や心臓疾患、脳卒中やガンといった恐ろしい病気を引き起こす原因になったり、肌が衰えて目に見えて「老いて」見えてしまうことも、カラダのサビが進行している表れとされており、健康、アンチエイジングの両方にとって課題となっています。

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それではもっと具体的にサビがカラダに及ぼす影響について、様々な病気や老化現象を例に個別に説明しましょう。


動脈硬化: 動脈硬化とは血管の壁が肥厚して硬くなり、動脈の内腔を狭くすることをいいます。
この過程で、脂肪の一種コレステロールが深く関わっています。コレステロールは油ですからそのままの形では水である血液には溶けません。このため、「リポたんぱく」という形をとって血液中に存在しています。この「リポたんぱく」のうち、LDL(低比重リポたんぱく)が動脈硬化を起こし、HDL(高比重リポたんぱく)が動脈硬化を防ぐことが分かっています。一般的にHDLを善玉コレステロール、LDLを悪玉コレステロールというのはこのためなのですが、LDLコレステロール自体が悪の本体ではありません。LDLが活性酸素に接触することによって生じた変性LDLが真の悪玉なのです。脂肪の過剰摂取などによって、血液中に余ったLDLは血管の内皮細胞に入り込み、活性酸素によって酸化され、変性LDLとなります。変性LDLは血管内皮に徐々に蓄積されていくと、血管が腫れ上がり、やがてはパンクしてしまいます。この状態になると、血管壁がもろくなり、血管そのものも弾力を失い硬くなり、動脈硬化を引き起こす事になります。


心臓疾患: 心臓は絶えず働いていて、最も酸素を必要とする臓器であり、その分活性酸素が発生するリスクも大きいのです。心臓の血管に流れる血液中の血清脂質LDLを活性酸素が酸化すると、変性LDLとなります(いわゆる悪玉コレステロール)。これが、徐々に血管内部で溜まっていくと、血の通り道が段々細くなっていくのです。充分な血液が心臓に回らなくなり、狭心症になったり、心筋梗塞を引き起こすのです。


脳卒中: 脳は酸素の消費量が多く、さらに鉄イオン(活性酸素の生成段階で、過酸化水素に鉄イオンや銅イオンがハイドロキシラジカルを生成させることが分かっています)を多く含むため、非常に強い酸化力を持つ活性酸素、ハイドロキシラジカルが発生しやすい状況下にあります。
脳神経の細胞膜には不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、活性酸素にとって非常に魅力的な場所であり、酸化によって過酸化脂質をより生成しやすくなるのです。これらのことから、脳の血流は悪化して行き、脳出血や脳梗塞を引き起こすことになります。


ガン: 全てのガンはDNAが損傷した一個の細胞から発症します。これが無制限に細胞分裂を繰り返して、やがて組織や器官がガン化するのです。
活性酸素はガンの第一段階イニシエーション(引き金段階)から第二段階プロモーション(あと押し段階)の過程で、ガン化を促進する作用を持っています。プロモーション段階で細胞にガン細胞としての性質(細胞を無限に分裂・増殖させる性質)が現れ、徐々にガンは目に見える塊として大きくなっていくのです。


老化によるシミ・シワ: 年をとるにつれて肌にはシミができてきますが、これは主に老人斑といって肌の細胞が活性酸素によって酸化された痕である場合が多いと言えます。活性酸素が細胞に働きかけてできるシミは、年をとるにつれ、肌だけでなく細胞ならどこにでも生じます。
またシミができる原因はこの老人斑のみならず、ご存知の通り紫外線の影響もあります。シミができる場所は、外気や日に晒されている部分が殆どです。なぜなら、紫外線のエネルギーが肌表面の細胞内から活性酸素を発生させて肌を黒くしている(日に焼ける)のです。紫外線の害からカラダを守ろうとする体の防御反応が、シミという形で現れたに過ぎないのです。また、紫外線を繰り返し浴びていると、次第に小ジワが刻まれてきます。これは、皮膚の『コラーゲン』というタンパク質や、皮膚の弾力を保っている『エラスチン』という繊維組織が酸化されてしまった結果なのです。

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様々な病気、老化に関わるカラダのサビ、それではカラダをサビから予防するためにはどうしたらいいのでしょうか?

生きていく限り酸素を取り込むことは必要ですから、まず活性酸素のもたらす弊害を少なくすることを考えなくてはなりません。活性酸素の発生要因を退けることはもとより、体内の抗酸化物質を増やしていくことが最善の策といえます。

人間には活性酸素を除去するための酵素がもともと備わっています。このように体内にもともと備わっている抗酸化物質(スカベンジャー)を酵素系スカベンジャーと呼びます。

これに対してビタミンCやビタミンE、ポリフェノールやフラボノイドなどのように外から取り入れることのできる抗酸化物質があり、抗酸化物質はこの2つに分類することができます。各々のスカベンジャーは単独で、活性酸素を無毒化しているのではなく、互いに協力し合うことで活性酸素を水と酸素に分解していきます。

体内にもともと備わっている酵素系のスカベンジャーは、私たちの体内で合成されるものなのですが、40歳あたりを境にその合成能力は落ちていきます。年をとると共にカラダにはシミ・シワができ、様々な病気にかかりやすくなってしまうのはそのためです。ですから、活性酸素の害を少しでも小さく抑えるためには、スカベンジャーを合成する能力を高める、もしくは、スカベンジャーそのものを体外から摂取するということが、カラダのサビを遅らせていくための手段になります。

酵素系スカベンジャーは生体内で構成される酵素ですから、まず体内の栄養バランスとベースとなるカラダの状態を整えて、体内で産生される酵素系スカベンジャーを合成する力を高めていくことが第一です。そのためには栄養状態を万全な状態にして、酵素が生まれやすく、そして酵素が働き易い環境を作っていくことが大切になってきます。

また抗酸化物質そのものを体外から摂取する為には、ビタミン系のもの、その他の抗酸化物質を取り入れることを考える必要が出てきます。

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それでは、カラダをサビさせない抗酸化物質にはどんなものがあるのでしょうか?
体外から取り入れるものとしては、最もメジャーな抗酸化物質としておなじみのビタミンCが挙げられます。

ビタミンCは、一重項酸素の無毒化や、スーパーオキサイドラジカルの活性を抑える働きをします。
またビタミンEはビタミン群の中では抗酸化作用が強く、またビタミンCによって再びその働きに活性を取り戻すことも知られています。

その他の抗酸化物質として有名なのが、「ポリフェノール」「フラボノイド」といったものです。ポリフェノールには、アントシアニン、カカオマスポリフェノール、ルチン、クルクミン、フェルラ酸、カテキン、イソフラボン、ショウガオールなどがあります。

これらのポリフェノール類が構造的に共通して持っている、OH基が活性酸素の除去を行います。ポリフェノールの代表選手フラボノイドは水溶性の植物色素、ビタミンPとも呼ばれています。

ビタミン系にもその他の抗酸化物質どちらにも入るものが、コエンザイムQ10です。この素材はもともと体内に存在する補酵素ですが、単独で抗酸化作用をもち、さらに一度使われて活性を失ってしまったビタミンCやEなどの抗酸化作用を再び活性化させることから、活性酸素除去のスペシャリストとして注目を集めています。

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細胞レベルで働きかけてくれる抗酸化物質ですから、ある意味カラダのコンディションをより良い形に変えていくためにはオールマイティーとも言えます。効率よく、簡単に、また早急に抗酸化物質を補うのであればサプリメントからの摂取がベストでしょう。

単独で働くというよりは、相互に作用しあうことでよりその抗酸化力を効率よく発揮しやすいという性格をもった抗酸化物質ですから、バランスの取れた形で補っていく必要があるのですが、なかなか自分自身で判断するのは難しいと思われます。

総合的に自分の「抗酸化力」向上を目指すのであれば、マルチビタミン系素材花粉素材などが注目されています。

また、特に気になっている個別の関心がある場合には、「とにかく抗酸化したい!」というよりは、「シミやシワをなくしたい」「目の疲れを取りたい」など各々の症状や目的に特に力を発揮するとされている抗酸化物質を摂取する事から始めてもよいでしょう。
コエンザイムQ10は、その抗酸化作用から、ダイエットだけでなく、肌のシミ、シワや、美白、肌荒れなどに使われる方も多いようです。

アントシアニンというポリフェノールをたくさん含んだ素材であるビルベリーは、目の疲れなどに特によいとされていますし、ギンコライドというテルペノイドや、ケルセチンなどのフラボノイド(テルペノイド、フラボノイド共にポリフェノールの一種)を豊富に含んだイチョウ葉は、脳の血流を改善する働きがあり、頭がすっきりしない、集中しなくてはならない局面にいる人たちが感心を持っている素材です。

フランス海岸松樹皮から得られるピクノジェノールは、プロアントシアニジンといわれるポリフェノールを豊富に含んでいるため、アンチエイジングに使われており、ヨーロッパでは「飲む化粧品」とも呼ばれています。

話題のイソフラボンは、そのフラボノイド骨格が女性ホルモンの骨格と似ていることから、更年期の症状に使われることが多い素材ですが、その抗酸化作用についても評価が高く、美肌にアンチエイジングを目的に特に女性には人気の成分で、素材としてはレッドクローバーが高く評価されています。

活性酸素は常に体内で発生し必須の役割を果たしていることから完全に除去することはできませんが、活性酸素の弊害を小さくするために、このように積極的に抗酸化物質を取り入れていくことは美しく健康であり続けるためには、とても有効な手段であるといえるのです。

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