セントジョーンズワートとは
セントジョーンズワートの利用の歴史は古く、2000年ほど前の古代ギリシア時代に遡り、不安や昂ぶった心を静めるハーブとして、この草の抽出液が使われてきました。オトギリソウ科で和名ではセイヨウオトギリソウというハーブから抽出されたエキスのことです。
アメリカではハッピーハーブ、サンシャインサプリメントと呼ばれ、軽度から中度の鬱(うつ)病、更年期障害、自律神経失調症などの症状を訴える人に用いられる人気の高いサプリメントです。なんだかやる気が起こらない、物事に前向きに取り組めない、イライラしているそんな時に私たちの脳の中で、セロトニンと呼ばれる物質が少なくなっていることが多いようです。
セロトニンは止血作用や血管収縮、腸のぜんどう運動など様々な働きがありますが、脳内では精神状態を落ち着かせるような働きがあります。よく興奮すると、『脳内のアドレナリンが分泌され〜〜』という表現が使われますが、このアドレナリンとセロトニンは相関関係にあり、片方が増えると片方が減るという状態で心の起伏を司っていると考えられています。
鬱(うつ)状態で病院にかかった場合、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)という、脳内のセロトニンの量を血中に一定量保つように働く薬を処方されることが多くあります。セントジョーンズワートの成分ハイパーフォリンや、ヒペリシンはこのSSRIと似た働きをもち、脳内のセロトニン、アドレナリン濃度を一定に保つように働きます。
鬱(うつ)はココロの風邪というけれど・・・
鬱(うつ)病はココロの風邪という表現を聞いたことがありませんか?ココロが風邪を引くってどういうことなのでしょうか?
熱や咳を伴う風邪はウイルスが引き起こしている感染症の一つです。一般的に、風邪を引き易いのは、仕事に終われて睡眠が取れない時、精神的に疲れている時、何かが終わってほっとしている時などが多いようです。こういったときはカラダの外部の敵(菌やウイルス)に対する抵抗力が弱まっており、菌やウイルスが体内に侵入し易い状態になっていると考えられます。カラダに菌やウイルスが取り付くと、それらを排除するために免疫と言う自己防御機能が働きます。発熱や炎症を起こすのは菌やウイルスを死滅させるためであり、鼻水は菌やウイルスを外に追い出す(もしくは中に入れないようにする)ために風邪症状として現れています。根本的な治療法はなく、あくまで、熱には解熱剤を、咳には咳止めを、鼻水には鼻水止めをという対症療法を行い、基本的に自身の免疫力で回復していくことになります。
ココロの風邪では、外敵と呼べる要因は様々ですが、仕事のストレスや、疲労の蓄積、なんらかの疾患などがウイルスに当たると考えられ、外敵がココロの中での許容量を越えてしまうと、症状として、やる気がでない、何を食べても美味しく感じない、身体がだるい、眠れないなどの、いわゆる『鬱(うつ)症状』が表面化してしまうのです。これはつまり、心に負荷がかかり過ぎる状態を回避するために起こる症状と考えられます。
『鬱(うつ)』状態のとき、脳内では脳内のホルモンであるセロトニンが減少していたり、アドレナリンとセロトニンの量のバランスが崩れていたりするので、これらのホルモンのバランス喪失を正しい方向へ導くことで、ココロの風邪を治療することが出来ると考えられています。ココロの風邪においては、外敵に当たるものを取り除く、軽減させることが最善の治療法といえますが、現代人の生活においては外敵から完全に身を守ることは不可能に近いことでしょう。そこで、薬の出番となります。主に、セロトニンやアドレナリンの量を脳内に一定に保つように働くSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)、三環系、四環系抗うつ薬を用いることにより、脳内のホルモン量を整えてココロの状態を正しい方向へと近づけることで、ココロの風邪からの回復の近道になります。
セントジョーンズワートの選び方と注意事項
セントジョーンズワートはセイヨウオトギリソウの全草をアルコールでエキス抽出したものが医学的な研究において用いられています。また、気持ちを落ち着かせる作用のある成分、ヒペリシンが0.3%以上、ヒペルフォリン(ハイパーフォリン)が3.0%以上という基準をクリアしたものが臨床試験にも採用されています。
また、多くの医学者が効率的な服用量として、セントジョーンズワートが300mg×3回(=1日900mg)を推奨しています。1粒あたりのセントジョーンズワートの含有量をよく確認しましょう。
セントジョーンズワートの効果の実感を得られるのは、最低でも1週間から2週間、長い場合は1ヶ月かかります。一般的には1週間で睡眠の質が改善し、2週間で疲労感が減少、3週間で気分が改善すると言われており、1ヶ月でまったく効果が出ない場合はその方にはセントジョーンズワートは合わなかったと考えられます。
副作用は殆どありませんが、稀に服用中に強い直射日光を浴びると肌が荒れるようなこと(日光過敏症)があるという報告があるので、日光浴は避けたほうがいいでしょう。
<お薬との飲み合わせについて>
ドラックストアで買うことの出来る市販薬については特に問題ありません。
以下の治療薬を医師から処方されている場合、併用禁忌になりますのでご注意ください。
抗HIV薬、強心薬、免疫抑制薬、抗がん剤、血液凝固抑制薬、経口避妊薬、気管支拡張薬、抗てんかん薬、抗不整脈薬
詳しいお薬の名前などは、かかりつけの医師、薬剤師もしくはリラクゼンまでお問い合わせ下さい。
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