クランベリーの力で殺菌&抗菌
クランベリーという果物をご存知でしょうか?クランベリーとはブルーベリーやラズベリーに似た赤い実をつける植物で、日本ではあまりなじみがない果物ですが、アメリカではクランベリーが持つ幾つかの作用をカラダに取り入れるべく、ジャムやジュースなどあらゆるレシピや食品の形で日常的にかなり食されているようです。
クランベリーは北米原産で、ネイティブアメリカンによって最初に利用され、春に咲くクランベリーのピンク色の花が、鶴(crane)の頭とくちばしに似ていることから「Cran-Berry」と名付けられ、それが後に「Cranberry」となったというエピソードがあります。またアメリカ捕鯨漁師や船乗り達は、壊血病を予防するために、ビタミンCの豊富なクランベリーを航海に持っていったという記述もあるほどクランベリーは古くから人々に重宝がられてきました。
アメリカでは、クランベリーは泌尿器系疾患に最も効果があると評価されており、日本でも膀胱炎に効果があるとされ、注目を集めています。
そんなクランベリーの大きな二つの作用について以下にご紹介しましょう。
(1) 抗酸化作用
芯まで真っ赤なクランベリーの実は、赤い色の色素成分のもとであるアントシアニンとプロアントシアニジンというポリフェノール成分を含んでいます。この成分が活性酸素を減らす抗酸化作用を持っており、コレステロール値の上昇を防いだり、膀胱炎はもちろん各種の感染症予防に役立つと考えられています。ポリフェノールは特に果物に多く含まれていますが、その中でも含有量が多いと言われているブルーベリーの総ポリフェノール量は1g中10μmolなのに対し、クランベリーは、1g中24μmolと、よりたくさんのポリフェノール成分が含まれています。
(2) 殺菌&抗菌作用
同じくクランベリーに含まれる「キナ酸」には強い殺菌作用があり、老廃物の排出も助けてくれます。さらには、キナ酸が肝臓で代謝されると馬尿酸という酸性の物質になり、尿を酸性に保たれることで感染菌の増殖を抑制してくれます。つまり、まずは、尿の通り道についた細菌をやっつけてくれ、それに加えて、その後、菌が付かないようにコーティングして抗菌してくれるというわけです。
このように抗酸化作用と殺菌・抗菌作用、この二つの作用が総合的に働いて膀胱や尿道を細菌から守ってくれることにつながっています。
膀胱炎 - 女性は特に要注意
意外と女性の多くが悩んでいると言われているのが膀胱炎です。実は膀胱炎は「感染症」というよりは、今や頑張る女性の生活習慣病の一種と言うことができるかもしれません。忙しくてついトイレのタイミングを逃したり、オフィス内での冷えや仕事で無理を重ねてしまうことが膀胱炎の引き金になります。
そもそも膀胱炎とは、膀胱に細菌が感染して炎症を起こす病気です。膀胱は本来無菌の状態なのですが、男性の15〜16cmと比較して、女性の尿道の長さは4cmと短く、そのため膀胱に細菌が入りやすいのです。「トイレを我慢すると膀胱炎になる」と言われるのは、尿が長時間、膀胱内にたまることで、膀胱の内面が傷み、細菌に感染しやすい状態になり、膀胱内に細菌が増えてしまうことが原因と言われています。
本来、人間の膀胱の粘膜には細菌に対する抵抗力があるのですが、疲れているときなど抵抗力が弱くなった時には感染しやすくなります。膀胱炎にかかってしまった場合の一般的な病院での治療には、抗生物質が使用されることが多いようですが、抗生物質は胃腸が荒れてしまったり、カラダにとって必要な菌までも殺してしまうなどの弊害もあるとされているので、薬以外の方法でまず防ぎたい病気でもあります。具体的には、「膀胱内で菌を増やさない」「膀胱内に菌を入れない」「カラダの抵抗力を落とさない」といったことに注意したいところです。
また膀胱炎という病気は、その人の生活習慣が原因であることが多いため、一旦かかると繰り返してしまうということが多い病気です。繰り返さないようにするには自分の生活パターンを振り返って原因になるようなポイントを改善することが必要になってきます。
ジュースやジャムではないクランベリーの摂り方
辛い「膀胱炎」を繰り返さないよう予防を意識しているなら、副作用の心配をせず、なるべく容易な方法としてクランベリーを使ってみることは賢い方法の一つかもしれません。
クランベリーを摂る方法として、市販のジャムやジュースという手があります。しかしながら、より膀胱炎予防に特化したいと思っている方には、少々物足りないかもしれません。例えばクランベリージャムは加熱によって有効成分が熱により失われている可能性があります。また、クランベリージュースの場合、様々な添加物や糖分が入っていたり、果汁が薄められていたりすれば、かなり多量に摂る必要があります。本来ならクランベリーの実をそのまま食したいところですが、私たちの生活の中ではフレッシュのクランベリーを見つける事はそう簡単ではありませんし、酸味・苦味の強いクランベリーを毎日続けるのはそれほど簡単な事ではなさそうです。
膀胱炎予防のために、クランベリーを継続的に摂取するならサプリメントの形で摂るのが賢明でしょう。「本来は生の果実の形で」と考えているのなら、なるべくクランベリー素材の優秀さと新鮮さを損なわないような加工がされているサプリメントに注目してみるのも良いかもしれません。
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