毒をもって毒を制するガン治療

現在用いられているガン治療法の多くは、基本的にはガン細胞の内部に活性酸素を発生させようというのが狙いです。多価不飽和脂肪酸を「力づく」で与えられたガン細胞は、従来から行われてきた抗ガン剤により発生する活性酸素ダメージに対してより一層脆くなります。ついでに述べますが、この事実から、放射線療法あるいは化学療法を受ける場合、高品質の魚油あるいは月見草オイルとビタミンEを組み合わせて摂取して、これらの療法から受ける被害を最小限にくい止めるのが賢明であることが判ります。ヨーロッパでは、放射線療法の場合には、この組み合わせ摂取はすでに標準メニューになっています。

ガン細胞の多価不飽和脂肪酸に対する脆弱さを証明するさまざまな実験結果が発表されています。たとえば、ペトリ皿のガン細胞はその成長の早さで正常細胞を圧倒します。しかし、多価不飽和脂肪酸を与えると立場は逆転します。これはあくまで試験管レベルの事実です。従って次のステップは動物実験です。最近の実験ですが、必須脂肪酸の1つのGLAが、マウスに移植したヒトのガン細胞のイニシエーションと成長を抑制した例があります。その他にも、魚油から取った多価不飽和脂肪酸オメガ三(EPA=エイコサペンタエン酸やDHA=ドコサヘキサン酸)が肺ガン、胃ガン、膵臓ガン、結腸ガンなどのガン細胞の成長抑制に働いたという報告が記録されています。

より最近の例として、ヒトのガンについて、GLAの大量投与により非常に有望な結果が出たという記録もあります。手術が不可能な膵臓ガンのケースで GLA投与が末期ガン患者の生存期間の延長に有意に貢献した例もみられます。その結果が非常に有望であったため、ガン治療を目的とした多価不飽和脂肪酸の役割について明らかにすべく、さらに研究が続けられています。

以上のように非専門家にとって話は少々複雑過ぎるかも知れません。そこで、ここで1度全部を整理して要約してみましょう。

(1)多価不飽和脂肪酸は正常な細胞に対しては何ら毒性がない。

(2)多価不飽和脂肪酸の取り入れは、正常細胞はガン細胞に比べて量が多い傾向があるが、酸化の度合いについては、ガン細胞の方が正常細胞よりも少ない。正常細胞の持つ抗酸化物質はガン細胞より少ない。従って、正常細胞は、多価不飽和脂肪酸をより安全かつ制御可能な独特の方法で貯蔵あるいは分画化していると考えられる。

(3)ガン細胞は多価不飽和脂肪酸の過多に対して脆いが、正常細胞は、反対に多価不飽和脂肪酸の不足に対しては弱い。

(4)正常細胞が放射線を浴びた場合、多価不飽和脂肪酸の投与によってその組織ダメージは減少する。その理由は、放射線によるダメージを受けるのは多価不飽和脂肪酸の不足のためである。

第九章 毒をもって毒を制するガン治療

クレイトン博士の「英国流医食同源」 〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜(翻訳版)の内容を転載しています。

当コンテンツは、現代人の食生活に関する問題や身体を守る抗酸化物質に関する豊富な研究結果を元に、多くの消費者の誤解の本質を解き、健康な食生活の実践を啓蒙している、論文『クレイトン博士の「英国流医食同源」〜発ガン性物質があふれる現代を賢く生きる〜』の内容を転載しております。

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